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【イベントレポート】「第3回Beyondカンファレンス2024」に登壇しました – Arc&Beyond
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【イベントレポート】「第3回Beyondカンファレンス2024」に登壇しました

社会課題解決に挑む個人と企業のための「Beyondカンファレンス2024」に当法人理事で共同創業者の石川と萩原が6月1日のセッションに登壇しました。
当日は、『「赤字事業はやらない」は、正しいのか?企業が社会課題解決に関わる新しい方法を考える』をテーマに計2時間のセッションを行い、Arc & Beyondを設立した背景や想い、これから社会のためにみんなで取り組もうと考えている事業構想、事業を持続的に支える仕組み等についてお話させていただきました。

始まりは米国の「Disconnect Youth」に向けた取り組み

セッションの中でも特に熱くご説明したArc & Beyondを設立したきっかけについてご紹介します。
石川は、2015年に米国シリコンバレーにソニーグループの子会社Takeoff Point LLC.を設立。当時、萩原が立ち上げた自由にアイデアを形にできるIoT ブロック「MESH™」の米国での販売拡大を事業の一つとして行っていましたが、日本とは異なり学校や塾に営業しても思うように売れず、何度もアメリカの公立学校に足を運ぶうちに、MESHが売れないということよりも、子どもたちが学校から離れていっているのではないかというアメリカの現状を目の当たりにし、問題意識を持つようになっていきました。学校から離れていく彼ら、彼女らは、米国で社会問題となっている「Disconnected Youth」と呼ばれる、家庭の事情で学校に通えず、職にも就けず、社会とのつながりが遮断されてしまった16~24歳の若者。Disconnected Youthは、いままで学ぶことにより得る喜びを経験する機会がなかったがゆえ、学ぶ「楽しさ」や学ぶ「意味」を見出せず、学ぶことは「自分には無理」だと思っているという共通した特徴があります。この若者たちをそのまま放置することはできず、まずは「学ぶ楽しさ」を心から感じてもらうことを目的に、学校に通えていない若者を対象にMESHのワークショップをボランティア活動として開始。その後も継続的に取り組みを行った結果、次第に注目が集まり、学校から少年院に在院する少年たちに広がり、米国西海岸の9つの郡に拡大し、その活動に対して議員賞を受賞するまでに成長しました。

視点を変えることによるブレークスルー

成功の要因としては、MESHという製品を販売するという「ビジネスの視点」から、MESHを使って学ぶ楽しさを提供するという「社会のニーズの視点」に変えたこと。その結果、Disconnected Youthを減らす取り組みに共感してくれる人が増え、MESHの売上増加にもつながりました。この経験から、ビジネスを行ううえで、従来の経済合理性の追求のみならず、社会から求められる事業を創出することにより、同じ志を持った人が集まり、「共感」から「共創」が生まれ、事業も拡がる。事業と社会的インパクトの両立を目指せると確信しました。
―ただし、事業を継続的に行う資金の確保が必要。
そんなときに、私立高等専門学校「神山まるごと高専」の画期的な奨学金基金スキームを知り、その仕組みを参考に「Arc & Beyond基金」を創設しました。
つまり、Disconnected Youthに向けた取り組みがスタートとなって、いまのArc & Beyondがあるのです。

社会課題はみんなの力で解決していく

後半のセッションでは、参加者が直面する社会課題とその解決策やアプローチについて、グループディスカッションを行いました。

社会課題に対する参加者のみなさまの想いや具体的なアクションを伺うことができ、「みんなで社会を変える、みんなで社会課題解決に挑む」ことに共感する多くの仲間と出会うことができました。

これから、多くのみなさまと共創しながら、そんな社会を目指したいと決意を新たにしました。

主催のand Beyondカンパニー の皆さま、ならびに、ご参加いただいたみなさま、ありがとうございました。


今後、当法人に関するご案内を公式サイトでお知らせする予定です。
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